研究概要 |
今年度は、外国研究者を招聘して2回国際コンファレンスを2回行った。1回目は2011年9月にJ.Vint(Manchester Metropolitan University,Emeritus Professor)(Martineau, Seniorと救貧法), G.Faccarello(University of Paris 2, Professor)(19世紀フランスの経済思想における人口と貧困)を再度招聘し、研究報告を受けた。2回目は、2012年5月にM.Quinn(University College, London, researcher)(ベンサム、マルサス、J.S.ミルの人口と救貧論)、Jerome Lange(University of Paris, Descartes, researcher)(アダム・スミスにおける人口・分業・労働需給)、Alberto Chilosi(University of Pisa, Emeritus Professor)(世界の貧困と発展の歴史的展望)を招聘し、それぞれ研究報告を行ってもらい討論を行った。 本研究プロジェクトの代表者渡会はイギリスにおける人口と救貧法論争の研究を深め、マルサスの救貧法廃止論とCopleston救貧法擁護論について研究を進め、上記コンファレンスで報告し、また江戸時代の経済思想における人口と貧困に関する議論についての研究を進めた。分担者の新村は、スミスにおける分業と人間の発達について、貧困問題の観点から研究した。分担者小峯はベヴァリッジにおける経済と福祉の関係の研究を進めた。分担者江里口は、ウェッブ夫妻の福祉思想とスウェーデンにおける福祉国家思想との比較研究を行った。分担者石井は、古典派経済学における資本蓄積と貧困の関連について研究をまとめ著書を出版し、Jまた.Bartonの救貧論を研究した。
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