研究概要 |
(1)Melitz(Econometrica, 2003), Helpman, Melitz and Yeaple (AER, 2004), Antras(QJE, 2003), Antras and Helpman (JPE, 2004)等の先行研究を踏まえて、日本企業のOffshore outsourcingに関する理論的基礎を構築した。 (2)企業のミクロデータと経済産業省『企業活動基本調査』『海外事業活動基本調査』の企業データをマッチングすることにより、実証分析の基礎となるパネルデータを構築した上で、企業異質性及び産業特性が、FDIによる現地生産の選択、Offshore outsourcingの取引形態におけるarm's length transactionとintra-firm transactionの選択に与える影響を多面的に分析した。 (3)理論モデルの構築、実証分析を行うに際して、分析上での仮説をより強固なものとするために、日本企業のOffshore outsourcingに関する台湾における現地調査を行った。 (4)研究成果に関して外部研究者からの評価を得るために2009年1月京都大学において「国際貿易と企業」に関するワークショップを行った。また、ヨーロッパにおける研究者、アジア(台湾)における研究者との間で、研究交流を行った。 (5)本年度の研究成果として、7論文が国際学術誌に掲載され、1著書が公刊されるとともに、国際学会等で5つの報告を行った
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