研究課題/領域番号 |
20330059
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鐘ヶ江 秀彦 立命館大学, 政策科学部, 教授 (90302976)
|
研究分担者 |
大槻 知史 高知大学, 教育研究部, 准教授 (40399077)
谷口 仁士 立命館大学, 立命館グローバルイノベーション研究機構, 教授 (20121361)
石橋 健一 名古屋産業大学, 環境情報ビジネス学部, 准教授 (00333039)
|
キーワード | コンパクトシティ / 人口減少 / コミュニティ / リスク / ゲーミング / 歴史都市 / ソーシャルキャピタル |
研究概要 |
2009年度は、昨年度に作成した「都市変容モデル」を基礎に、コンパクトシティ戦略の持続可能性という観点から戦略導入に伴うリスク把握に関する研究を行った。人口減少期における都市形態として、コンパクトシティ戦略の議論が進められている一方で、戦略導入に伴うリスク対処が十分に行われているとはいえず、リスク緩和・回避へ向けたコンパクトシティ戦略の必要性を明らかにした。 「人工環境グループ」では、観光産業を核としたコンパクトシティと見なすことができる、観光に依拠した地方都市における災害発生時のリスクに着目し、その経済被害の分析とリスク評価を行った。能登半島地震・2004年台風18号(厳島神社)・中国四川大地震を対象とした調査の結果、1)自然災害によって観光客の激減が1年以上続くこと、2)観光客の激減は地域経済へ大きな影響を及ぼしていること、3)復旧・復興政策および予防政策が不十分であることが明らかになった。 「社会環境グループ」では、コンパクトシティ戦略下の社会的持続可能性を担保する資源としての社会関係資本(SC)への政策導入に伴うリスクに焦点を当てた。特にコンパクトシティ戦略による物理的環境変化に伴うSCへの影響を大規模データから予測し、戦略導入時のSCへのリスク緩和へ向けたSC維持・醸成モデルを設計した。また神奈川県藤沢市の買い物客を対象にして、戦略導入にともなって影響を被る住民の意識把握のための調査手法の構築を行った。
|