| 研究概要 |
この課題では,持続可能で効率的な医療・介護システムはどうあるべきかを研究する。
(1)まず,「持続可能」の側面では,少子・高齢化のなかで必要な給付費用をどのように財源調達するのか,を検討する。研究の中核をなすのは,政策への応用を重視してこれまで開発してきた医療・介護保険財政モデルである。厚生労働省・内閣府による将来予測とも整合的になるように,最新時点の情報を即時に取り入れる構造になっている。
(2)「効率的」の側面からは,質を維持し費用を抑制するために,提供されるサービスの質を適切に評価する方法を確立する課題を検討する。この研究課題では,財政研究者と社会保障研究者を組み合わせ,財源調達とサービス提供の両面から,医療・介護システムの研究を進めていく。具体的には,医療・介護サービスの質の評価に関する研究として,グループホームのサービスの質と認知症患者の要介護度の関係について分析,国民健康保険財政の効率的運営に関する研究をおこなう。
研究組織として,財政システム班と提供システム班を組織して,それぞれ(1),(2)の研究課題に取り組む。
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