研究課題/領域番号 |
20330065
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 英明 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (80177435)
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研究分担者 |
筒井 義郎 大阪大学, 経済学部, 教授 (50163845)
中島 英喜 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (90510214)
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キーワード | 行動ファイナンス / 損失回避行動 / ハーディング / ネット取引 |
研究概要 |
2008年に世界を襲った100年に1度の金融危機により、個人投資家の取引データの提供に関して、交渉をしていた相手先の證券会社が、その存続の危機に直面した。企業が存続するか否かというような状況では、データ提供に関する話し合いを中断せざるを得なくなり、この1年は交渉の機会をもてなかった。結果として、データベース構築の完成が予定より大幅に遅れている。とりあえず当面は、既存の財務データ、株価データを利用した予備的分析を始めることにしたい。證券会社の状況をみながら、個人投資家のデータについではこ、交渉再開のチャンスを見つけだいと考えていえる。まだ、IPO銘柄に関して、ネット掲示板に関する情報の収集は進んでいる。掲示板情報は、ネット取引を行っている投資家の行動を多面的に分析する面白い切り口だと考えている。ネット掲示板情報に焦点をあてた研究は、欧米でもそれほど多くなく、日本では始まったばかりであることから、本研究を遂行する意義は大きいと思われる。今後は、IPOといった情報の非対称性が特に大きいイベントにおいて、ネット取引、ネット情報が価格に与える影響について分析していきたい。取引データの取得がうまくいった段階で、投資家行動の特性分析に入っていきたいと考えている
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