研究課題
基盤研究(B)
(1)理論モデルの検討:完全自制心を想定するのではなく、セルフ・コントロール(自制力)が本来の意味で有効な経済行動モデルを検討し、その自制力の程度が異時点間選択行動、とくに時間不整合的行動にどのような影響を与えるかを検討・検証する。その際、異時点間選択行動のキーパラメーターとして時間割引率を採用する。(2)数量的研究の手法:自制力そのものを数量化することは困難なため、その代理変数を検討・選択する。そして、自制力の代理変数が異時点間選択行動のキーパラメーターである時間割引率にどのような影響を与えるかを数量的に分析する。分析データは、アンケートおよび実験(fMRI実験も含む)によって収集する計画である。(3)政策的提言:自制力の代理変数と時間割引率との有意な関係の存在を確認したうえで、代理変数と自制力との関係をより詳細に検討することによって、自制力を利用して時間不整合的行動を抑制するために、政策的にどのようなことが考えられるかを検討し、提言につなげる。
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