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2008 年度 実績報告書

オーストラリア政府接収資料を中心とする戦前の日豪交易の社会経済史研究

研究課題

研究課題/領域番号 20330072
研究機関神戸大学

研究代表者

天野 雅敏  神戸大学, 経済学研究科, 教授 (80122985)

研究分担者 重富 公生  神戸大学, 経済学研究科, 教授 (20206080)
谷本 雅之  東京大学, 経済学研究科, 教授 (10197535)
花井 俊介  早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (70212149)
キーワードオーストラリア政府接収日本企業資料 / 三井物産シドニー支店 / 三井物産シドニー支店「考課状」 / 金融力 / 買付技倆
研究概要

本研究は、オーストラリア国立公文書館シドニー分館に所蔵されている戦前の在豪日系企業の資料の中から、豪州に進出した日本の貿易商社の関連資料に焦点をあてて、戦前の日本と豪州の交易の社会経済史研究を目指すものであるが、平成20年度には、研究代表者の天野雅敏(神戸大学)と研究分担者の谷本雅之(東京大学)、花井俊介(早稲田大学)とがオーストラリア国立公文書館シドニー分館におもむき、オーストラリア政府接収日本商社資料の調査をおこなった。
そして、調査研究の成果の一部を、天野雅敏「戦前における三井物産の豪州進出について」(『国民経済雑誌』第199巻第2号、平成21年2月)として公刊した。同稿の三井物産シドニー支店の「考課状」の検討によると、三井物産の本格的な豪州進出は日露戦後のことであり、その後急速に成長したが、物産の成長は主力商品の羊毛の買付技倆の向上と他社の追随を許さない金融力によるところが大きかったと考えられる。また羊毛買付をめぐる商社と毛織会社の関係をみても、商社各社で差異があり、三井物産は、日本毛織などの関西方面の毛織会社と東京モスリン紡織などの関東方面の毛織会社との取引を推し進めることによって羊毛買付の拡大をはかっていたようである。三井物産シドニー支店の「考課状」の研究は、わが国でははじめてのものであり、引き続き研究の拡充につとめていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 戦前における三井物産の豪州進出について2009

    • 著者名/発表者名
      天 野 雅 敏
    • 雑誌名

      国 民 経 済 雑 誌 199巻2号

      ページ: 17-32

  • [学会発表] 戦前における日本商社の泉州進出について一兼松商店と三井物産の事例を中心にして‐2008

    • 著者名/発表者名
      天 野 雅 敏
    • 学会等名
      数 量 経 済 史 研 究 会
    • 発表場所
      財団法人国際高等研究所
    • 年月日
      2008-09-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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