研究課題/領域番号 |
20330074
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
井奥 成彦 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60184371)
|
研究分担者 |
武田 晴人 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20126113)
谷本 雅之 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10197535)
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (50196888)
小川 幸代 長岡大学, 経済経営学部, 教授 (90320879)
|
キーワード | 19世紀 / 畿内 / 南山城 / 木津川 / 地域経済 / 産業 / 金融 / 流通 |
研究概要 |
平成22年度は、研究グループ全体の史料調査としては、平成22年9月1~3日と平成23年3月9~11日に、いずれも南山城地域において行い、そのほか個人的に同地域において史料調査を行った者もいる。史料調査においてはデジタルカメラで必要な史料を撮影した。また5月8日、12月25日に研究会を行い、メンバー各自の研究の中間報告を行った。 収集史料の主なものとしては、前年度に引き続き、宇治田原町潮見家文書、精華町森島国男・大崎国平・松田安司家文書、木津川市八木庄五郎・八木芳郎・春日若宮神社・梶田・旧瓶原村役場などがあげられる。潮見家文書は、幕末開港以降当該地域の主要商品となる茶の流通に関するものである。精華町3家の史料は、地域で産業・金融を振興させようとした家としての史料である。両八木家文書は、木津川の河岸史料であり、河川を巡る地域経済を考える本研究としては、両家史料は研究の鍵となっていく史料である。春日若宮神社文書と旧瓶原村役場文書はそれぞれ近世と近代の村の社旗・経済に関する史料群、梶田家文書は大庄屋文書であり、広く当該地域の社会・経済状況がうかがえる史料群である。 いずれの史料群も、本研究の主要な目的である近世・近代の畿内における経済社会の発展の状況を知る上で重要な史料であり、メンバー各人がそれぞれ分析に取り組んでいる。
|