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2009 年度 実績報告書

企業内研究マネジメントにおける構想形成のメカニズム探求

研究課題

研究課題/領域番号 20330081
研究機関京都大学

研究代表者

椙山 泰生  京都大学, 経営管理研究部, 教授 (70323467)

キーワード経営学 / イノベーション / R&Dマネジメント / 質的研究 / 創造性
研究概要

企業内研究において研究構想はどのように形成されるのか。フィールドワークをベースとした質的研究によって,この問いに答えるための概念や理論を生成することが,本研究の目的である。この目的から,21年度については,下記のような調査を進めてきた。
1聞き取り調査:平成21年度は,アメリカ企業や日本企業の米国研究拠点を中心に聞き取り調査を実施し,主として日本企業と米国の研究所との共同研究のプロセスにおける研究構想の形成のあり方について探索してきた。
2参与観察:平成21年度は,大学から半年間の研究専念期間を取得し,北米に滞在した。その間,参与観察の対象となる米国の研究所に滞在し,日本企業との共同研究を中心に観察してきた。この参与観察は,本研究の核となるデータ収集であり,良い構想を頻繁に創出している組織に焦点を当てて,良い構想そのものの形成プロセスだけでなく,良い構想を生むための優秀な研究組織のルーティンや,そこに参加している人々の解釈枠組み,人的ネットワークのあり方などを明らかにすることを狙いとしていた。
3理論との比較対象を通じた概念生成:上記の方法で収集されたデータは,コーディングと構造化を経て,既存の理論と比較しながら概念生成に用いられる。データのコーディングと構造化は,質的分析のソフトウェアであるMAXQDAを使用して実施している。また,これと並行して,理論的覚書を作成しながら理論形成をすすめてきた。このほか,既存理論との比較をすすめるため,理論的な文献との比較を進めるため,米国のAcademy of Managementの年次大会への参加を通じて,同じテーマについて研究している研究者の最先端の研究を吸収した。加えて,参与観察を含む質的研究の方法論についても,同じ方法論を採用している研究者と意見交換を実施し,組織論の質的研究において評価の高い,スタンフォード大学のCenter for Work, Technology, and Organizationに滞在し,研究上の協力関係を構築した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Capabilities to Sell Technologies : Open Innovation and Internal Organization of Diversified Firms2009

    • 著者名/発表者名
      Yasuo Sugiyama, Tatsuya Kikutani, Norio Sawabe
    • 学会等名
      EGOS (European Group for Organization Studies)
    • 発表場所
      ESADE, Barcelona
    • 年月日
      2009-07-04

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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