研究課題/領域番号 |
20330085
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
川村 尚也 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 准教授 (80268515)
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研究分担者 |
濱井 和子 広島国際大学, 看護学部, 講師 (80461325)
太田 雅晴 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (00168949)
本多 哲夫 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 准教授 (50336799)
土屋 貴志 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90264788)
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キーワード | 経営学 / 医療・福祉 / 経営情報 / 看護学 / 職域健康増進 / 食文化・慣行 / 食育 |
研究概要 |
研究期間3ヵ年の初年度にあたる平成20年度は、主として文献・資料の収集・分析、職域健康増進の先進的取り組みを行っている身体障害者多数雇用事業所でのインタビュー調査、および研究組織メンバーおよび産業医、保健師等の研究協力者が参加する研究会での議論等を通して、平成21年度に実施する、大阪地域の従業員50人未満の小規模製造業1000社とその従業員を対象とした、企業による職域健康増進への取り組みと企業業績、従業員の主観的健康度についての大規模アンケート調査の調査票の設計に取り組んだ。その過程で、本研究の狙いと学術的・実践的・社会的意義について、平成20年11月に福岡で開催された日本公衆衛生学会ポスターセッションで報告し、参加者から研究上極めて有意義な示唆を多数得ることができた。また、本研究の実証分析枠組みに関する理論的考察を英文論文としてまとめ、平成21年1月に刊行された日本情報経営学会誌第29巻2号で発表した。 なお、本年度は経済環境の急激な悪化により、年度当初に予定していた数の小規模製造業へのインタビュー調査が困難になったため、平成22年度に検討する予定の、小規模製造業で利用可能な職域健康増進プログラムのあり方を探ることを目的として、主として文献・資料の収集・分析、生鮮食材生産地での生産者へのインタビュー調査、研究組織メンバーおよび流通・農業研究者等の硬究協力者が参加する研究会での議論等を通して、わが国の高度成長期以降の食文化・慣行の変化と、現代の食文化・慣行が就労者の健康に及ぼしている影響、および就労者への食育・栄養指導を通じた職域健康増進の可能性を検討した。その成果の一部は、平成21年3月に中国・北京理工大学およびドイツ・ケムニッツ工科大学で開催された国際学会およびワークショップで報告し、研究上有意義な示唆を得た。
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