研究課題
第1段階として対象モデルの設定、成功事例ヒアリング調査、KFS(成功要因)抽出、仮説構築を通じて研究手法の考察を行った。対象モデルとしてハード・ソフト・サービス融合型デザイン開発の内外の成功事例の中からApple社のiPod / iPhone、任天堂のwii、トヨタのLexus、ドイツ銀行Q110等を調査し、先行研究、発表資料、展示会、ヒアリング調査を通じてKFSを抽出、整理作業を実施した。デザインマネジメントとの関係を含めた仮説検証のために次年度以降のアンケート調査手法の内容についての検討を進めた。日本の企業における組織力を生かした技術開発力の先行性とハード・ソフト・サービス融合型ビジネスモデルの構築での立ち遅れに対して、米国西海岸企業に見られる個人の創造性を生かした発想力とビジネスモデル構築力が、両国企業の市場創造型事業戦略の差として際立った。KFSとして抽出されたものとしては、ハード・ソフト・サービスを伴う事業モデルにおける企業資産(技術開発、情報活用、デザイン解決力など)の活用面において過去の実績にこだわらないレガシーフリーと経営幹部による確固とした事業ビジョンとこだわりのマイクロマネジメント、商品企画へのユーザーインヴォルメント等があげられ、可視化できるデザインマネジメントの果たす役割の重要性を中心に成功要因としての仮説の中心論理とした。
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Proceedings of International Conference of Kansei Emgineering and Emotion Research2009(KEER2009) (CD-R)