研究課題
ハード・ソフト・サービス融合型デザイン開発について内外の成功事例の中からApple社のiPod/iPhone、任天堂のwii、トヨタのLexusを参考とした自動車、電機業界を中心に調査を重ね、過年度に仮説(KFS)として抽出したレガシーフリー、マイクロマネジメント、ユーザーインヴォルブメントを基に成功要因と失敗要因、問題解決に費やされたデザイン活動、デザイン開発を3つに類型化した。(1)破壊的イノベーションによる新市場開拓型デザイン開発(2)戦略的プロトタイプ提示型デザイン開発、(3)オープンソースによるユーザー参画型デザイン開発以上の開発の中でのデザイン部門の主導性要件は、ファシリテーター機能発揮に集約された。ハード・ソフト・サービス融合型デザイン開発に於ける仮説提示能力、可視化技術は、ユーザーのニーズやウォンツを調整する能力として企業におけるイノベーションを促進するだけでなく、新しいコンセプトを確立するビジネスモデルの展開がより重要になっている。ユーザーの経験価値を創出できる製品やサービスが新価値創造ビジネスを発展させる役割として大きく期待されている。「価値を創出する開発」では、ユーザーの潜在的ニーズの発見だけでなく、ユーザーとのコラボレーションを伴うネットワーク型デザイン開発が、新たにクローズアップされた。製品(ハードウェア・ソフトウェア)と関係があるコンテンツとソリューションを含めたサービスとの間の関係性の観点からこれらを統合した事業での成功の可能性に大きく影響を与えている可能性が高いことが分かった。企業がユーザーとの関係性をビジネスモデルに生かす事業展開は、ユーザーインヴォルブメントによって顧客主導型商品開発が現実味を帯びてきたといえる。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件)
Proceedings of International Conference of Kansei Engineering and Emotion Research 2010(KEER2010) Item-290
ページ: 2394-2404
Proceedings of International Conference of Kansei Engineering and Emotion Research 2010(KEER2010) Item-100
ページ: 1172-1180
Proceedings of International Conference of Kansei Engineering and Emotion Research 2010(KEER2010) Item-110
ページ: 1798-1809
日本デザイン学会誌デザイン学特集号 第17巻1号通観65号
ページ: 22-29
ページ: 6-13
ページ: 2-5
ページ: 14-21
ページ: 30-33
横浜経営研究 第30巻第1号
ページ: 191-202
The 4th Korea-Japan workshop on Operation Research in Service Science Proceeding, 2009 Item-110
ページ: 11-18