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2008 年度 実績報告書

日本帝国崩壊後の人口移動と社会統合に関する国際社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20330103
研究機関上智大学

研究代表者

蘭 信三  上智大学, 外国語学部, 教授 (30159503)

研究分担者 野入 直美  琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)
松浦 雄介  熊本大学, 文学部, 准教授 (10363516)
上田 孝子  近畿大学, 学芸学部, 講師 (00411653)
田村 将人  北海道開拓記念館, 学芸員 (60414140)
高野 和良  山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (20275431)
キーワード社会統合 / 人口移動 / 日本帝国崩壊 / 引揚げ / 国境線の引き直し
研究概要

今年度は本研究課題の初年度として以下の5点に絞って研究を進めた。
(1)日本帝国の崩壊後の人口移動と社会統合に関する国際社会学的研究の方法の基礎を築くために、拙編『日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学』に関する合評会を開いた。研究班だけでなく多数の研究者の参加を得て検討した。帝国崩壊後の引揚げ、送還、密入国、残留など多様な人口移動に関する実態とそこから見える国際関係への視点が得られた。
(2)サハリン公文書館等を訪問し帝国崩壊前後の樺太の状況と引揚げに関する資料収集とインタビューを行った。特に、日本人引揚げとソ連人入植が重複した時期が興味深い。
(3)フィリピンを訪問し戦後フィリピンと日本の関係に関する資料収集とインタビューを行った。終戦直後の引揚げと最近の出稼ぎや国籍取得などの入り組んだ関係が興味深い。
(4)沖縄と満洲の関係を明かとするために、沖縄満洲会での聞き取り調査を開始した。戦後の沖縄は、南洋引揚者、台湾引揚者、満洲引揚者、そしてその他海外からの引揚者と移住先からの帰国者、内地からの帰国者、そして沖縄戦を経たひとびととなど多様なひとびとがおり、それらが米軍統治下での沖縄社会を構成してきた。多様な経験を経たひとびとが米軍占領下でどのように社会統合されたのか、沖縄社会の再構築はいかになされたのかという課題が明確になった。
(5)中国の東北師範大学高楽才先生と田中隆一先生とを招いて「日本人満洲移民、朝鮮人満洲移民に関する国際シンポジウム」を開催し、二つの関連を考察した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件) 図書 (4件)

  • [学会発表] 商工業者からみる哈爾濱の中国人社会2008

    • 著者名/発表者名
      上田 貴子
    • 学会等名
      研究セミナー「ハルビンー異種混交の街」
    • 発表場所
      東京外国語大学
    • 年月日
      2008-07-12
  • [図書] 日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学2008

    • 著者名/発表者名
      蘭 信三(編著)
    • 総ページ数
      891
    • 出版者
      不二出版
  • [図書] 第13章「生活史から見る沖縄・台湾間の双方向的移動」(蘭編著『日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学』所収)2008

    • 著者名/発表者名
      野入 直美
    • 総ページ数
      34
    • 出版者
      不二出版
  • [図書] 第8章「東北アジアにおける中国人移民の変遷1860-1945」(蘭編著『日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学』所収)2008

    • 著者名/発表者名
      上田 貴子
    • 総ページ数
      30
    • 出版者
      不二出版
  • [図書] 第11章「樺太アイヌの<引揚げ>」(蘭編著『日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学』所収)2008

    • 著者名/発表者名
      田村 将人
    • 総ページ数
      40
    • 出版者
      不二出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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