研究課題/領域番号 |
20330105
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安立 清史 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (40192968)
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研究分担者 |
小川 全夫 山口県立大学, 健康福祉学研究科, 教授 (40041016)
黒木 邦弘 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (60369832)
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キーワード | 介護保険 / 離職 / 介護労働力 / ステークホルダー / 福祉NPO / インドネシア看護師・介護福祉士 / 社会福祉法人 / 福岡県老人福祉施設協議会 |
研究概要 |
介護ケア現場における様々な問題を、多様なステークホルダーへの調査を通じて問題の所在を明らかにし、問題解決へ向けた社会学・社会福祉学的な提案を行うことを研究目的としている。2008年度は、第1に介護ケア現場で起こっている介護労働力の離職・転職理由の解明のため、全国社会福祉協議会や社会福祉法人の関係者に聞き取り調査を行った。とくに、福岡県老人福祉施設協議会の主要なメンバーとともに問題の検討を重ねた。福岡県老人福祉施設協議会の研修や講習を担当するリーダーである社会福祉法人の6施設長とともに研究会を5回開催した。また聞き取りだけでなく、入職1年目の職員にたいするフォーカスグループインタビュー等を行った。この成果をもとに、福岡県全県で実施予定の質問紙調査の調査票の策定作業を進めた。第2にEPAの枠組みの実施過程を調査した。厚生労働省へのヒアリングを行いインドネシア看護師・介護福祉士の来日の過程や政策の実施過程を調査した。またインドネシアからの受け入れを担当しているJICWELSや日本語研修を担当しているAOTSへもヒアリング調査を行った。そしてインドネシア看護師・介護福祉士の日本での研修やその後の配属、そしてそこで起こっている問題などを調査した。また国際交流基金の協力をえてインドネシア介護福祉士へのアンケート調査も実施した。第3にNPO法人市民福祉団体全国協議会の協力をえて、全国の介護NPOへの聞き取りを行い、介護保険の現状に対する先行き不安感などをきいたアンケート調査における自由回答の質的分析を進めた。
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