研究課題/領域番号 |
20330105
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安立 清史 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (40192968)
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研究分担者 |
小川 全夫 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (40041016)
黒木 邦弘 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (60369832)
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キーワード | 介護保険 / 離職 / 生活相談員 / 介護職 / グループホーム / インドネシア看護師・介護福祉士 / 介護老人福祉施設 / 介護職のバーンナウト |
研究概要 |
介護ケア現場における様々な問題を、多様なステークホルダーへの調査を通じて問題の所在を明らかにし、問題解決へ向けた社会学・社会福祉学的な提案を行うことが研究目的であった。2010年度は、第1に、介護老人福祉施設の問題や課題を把握するために福岡県老人福祉施設協議会で役職に就いている主要な施設長7名と介護現場で起こっている問題についての情報交換や論点整理および検討会議を合計6回開催した。第2に、福岡県の介護老人福祉施設を2カ所訪問し、施設長や副施設長、生活相談員、ケアマネージャー、介護職など多数の関係者へのヒアリング調査を行った。第3に、福岡県老人福祉施設協議会と福岡県社会福祉協議会の協力をえて、2010年12月から2011年2月にかけて2回の生活相談員研修、2回の介護職研修、2回のグループホーム職員むけ研修会の、あわせて6回の研修会に参加し、福岡県の介護職の現状と課題を把握するためのアンケート調査(属性、勤務実態、職場の研修、スーパーバイズ、サポート体制、介護の仕事のやりがい、介護におけるバーンナウト度など)を実施した。この調査の結果、生活相談員172名、介護職352名、グループホーム職員61名のデータを回収した。このデータは現在、多変量解析などで分析している。第4に、EPAで来日したインドネシア介護福祉士候補者、12名にたいして、現状と問題点を把握するため訪問調査やヒアリング調査をおこなった。 こうした研究成果については、雑誌論文や書籍で発表している。また生活相談員のアンケート調査結果については、2010年5月29日の福祉社会学会大会(於・九州大学)の自由報告で発表した。介護職へのアンケート調査については2010年10月30日の国際会議ACAPにて英語にて報告した。
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