研究課題/領域番号 |
20330108
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
渡辺 秀樹 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30114721)
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研究分担者 |
中山 慶子 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (20167117)
竹ノ下 弘久 静岡大学, 人文学部, 准教授 (10402231)
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キーワード | 青少年 / ネットワーク / 社会化 / 教育 / 日韓比較 |
研究概要 |
2008年度は、過去2年間で得た青少年の社会化に関する調査データの分析を行った。4-9月までの前期は、1〜2ヶ月に1回の割合で研究会を開き、研究代表者・連携研究者・研究協力者が各人で過去のデータに基づいた研究課題の設定および分析作業に従事した。日本側の研究グループは「社会化エージェントによるソーシャル・サポート」「ジェンダー意識」「まじめ観」の3つの項目の日韓比較分析に取り組む一方、韓国側の研究グループは友人とのネットワーク密度の日韓比較分析に取り組んだ。9月には研究成果の中間報告と日韓グループ間の連携のために、ソウルで国際シンポジウムおよび研究会議を開催した。 10-3月の後期は、9月の国際シンポジウムで指摘された論点の整理や問題点の改善に従事した。本年度の成果報告として11月の日本社会学会大会にて研究グループの発表を行い、研究成果やメリット、課題点等を検討しながら来年度の準備作業に従事した。本年度は研究発表等を通して、来年度の調査(アンケート/インタビュー)に向けて、調査データの項目設定における妥当性や問題点を把握し、項目ごとにアプローチを行ったことにより家族/友人/学校などの社会化環境の効果を検証するのに一定の成果があった。青少年を取り巻く社会化環境と教育達成との関連性の検討、日韓青少年のパーソナリティ形成構造と社会化との関係についての分析は、21年度の課題である。
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