研究課題
2008年洞爺湖G8サミットを契機にして日本でも本格的に喚起された、グローバルな社会運動(以下、 GLSM (Global Social Movements))の研究を通して21世紀における新しい社会運動の形を探っていくことが本研究の最終的な目標である。この目的を達成するために、本年度は総合的な観点からの分析を行うための足がかりを築くことが出来た。研究計画では、2008年度をデータ収集のための調査期間と設定したが、ほぼこの計画通りにプロジェクト活動を進めることが出来た。また、本格的な分析を経る以前の研究プロダクトについても公表することが出来た。以下具体的な活動と成果を記す。(A)質的調査の成果(2008年4-7月)洞爺湖G8サミット時に札幌近辺に集まったグローバルな市民活動団体を調査した。収集データは(1)市民団体によるビラパンフレット等の印刷物と関連新聞記事、(2)参加した諸活動団体の概要、(3)2回の街頭デモのビデオテープ、(4)ある参加団体についての継続的参与観察ノートである。(B)量的調査の成果(質問紙調査:2008年8月以降)G8サミットに関連して洞爺湖近辺の自治体住民の意識調査を行った。これにより、一般住民がG8サミットや関連の出来事にどう反応していたかを理解することが出来る。収集データは大別して、(1)一般住民のグローバルな市民活動に対する認識、(2)サミットを契機にした住民自身の活動である。(C)研究プロダクトの公表学問的プロダクトは本報告書別項に記載するが、その他調査時点で執筆した記事、小論またエッセイは、本プロジェクトのホームページ(http://ja.gp-am.jp/)に順次掲載した。
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