研究課題
予定していた国際セミナーは招聘講師が来日できず、中止した。調査研究に関しては、連携研究者第Iグループは、社会的リスクとしての国際結婚と人権問題について研究した。具体的には韓国での国際結婚移民女性の生活に関連したストレス問題と精神的健康との関係についての研究である。援助専門家への聞き取り調査も行った。第IIグループは社会的リスクとして児童虐待をとりあげた。具体的には、韓国における児童虐待をした親に対する教育プログラム、ならびに児童虐待の予防策としての「健康家族の育成」(問題発生時に家庭内でその解決が図れる家庭)に向けた親支援プログラムについての情報提供をうけ、さらにインタビュー調査を実施した。健康家族支援センターでの親教育プログラム、育児不安を抱える親への相談体制などについて詳細な情報提供を受けた。また実際にわが国における虐待をした親の回復支援プログラム「My Treeペアレンツ・プログラム」にも参加し、効果と課題についての情報収集を行った。第IIIグループは、社会的リスクとして介護観や女性の意識問題を取り上げて研究した。具体的には韓国における老人長期療養制度の効果性を取り上げ、家族介護者の介護負担感と抑鬱の変化について、女性高齢者のQOL関連要因について研究した。第IVグループは、社会的リスクに援助・対応する社会福祉専門職者養成教育についての研究である。具体的には、アジア太平洋地域国際会議に参加し、東アジア各国の社会福祉専門職者養成教育システムなどについて情報収集を行った。
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新しい福祉サービスの展開と人材育成(埋橋孝文・同志社大学社会福祉教育・研究センター編著)(法律文化社)
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