研究課題/領域番号 |
20330132
|
研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
坂元 章 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (00205759)
|
研究分担者 |
菅原 ますみ お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (20211302)
鈴木 佳苗 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (60334570)
|
キーワード | 社会系心理学 / 暴力シーン / 内容分析 / 縦断調査 / メディア教育 |
研究概要 |
小学校12校および中学校14校の生徒を対象に、(1)小中学生のテレビ視聴、テレビゲーム使用調査、(2)攻撃性および暴力に対する規範意識に関する質問紙調査を行った。 テレビ視聴の結果については、視聴時間は、小中学生の間に特に大きな違いはなく、また、平日に比べ、土休日の視聴時間のほうが長かった。視聴するジャンルは、アニメ番組が小学生で人気があったが、バラエティ番組を小中学生ともに好んで見る傾向があり、実際に視聴した番組名としてバラエティ番組をあげる場合が多く見られた。また、テレビ番組における暴力的なシーンの視聴については、身体的攻撃や言語的攻撃のシーンはたまに視聴したと回答する児童・生徒が多く見られ、一方、間接的攻撃のシーンの視聴は少ないという結果であった。 テレビゲーム使用の結果については、小学生の7割、中学生の6割がゲームで遊んでいる一方で、使用時間が1日2時間を超える児童や生徒は約2割程度であった。実際に遊んだことがあるテレビゲームソフトについては、中学生の男子では自分よりも高い年齢向けのゲームソフトで遊んだ経験があるという回答が多く見られた。また、テレビゲーム中の暴力的内容については、攻撃を行ったり、被害を受けたりする経験や、暴力によって報酬を受ける経験をしたことがあるという回答が多くみられた。 攻撃性と暴力に対する規範意識の結果については、小中学生ともに、男子のほうが女子よりも攻撃性が高く、女子のほうが男子よりも規範意識が高いという結果が得られた。
|