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2008 年度 実績報告書

アイデンティティ構築メカニズムの解明-時間的展望の視点による縦断研究-

研究課題

研究課題/領域番号 20330137
研究機関大阪教育大学

研究代表者

白井 利明  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00171033)

研究分担者 榎本 博明  名城大学, 人間学部, 教授 (80168799)
中村 知靖  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (30251614)
尾崎 仁美  京都ノートルダム女子大学, 心理学部, 准教授 (10314345)
勝眞 久美子  奈良産業大学, キャリア開発センター, 助教 (80413475)
キーワードアイデンティティ / 時間的展望 / 成人期 / 縦断研究 / ナラティブ / 青年期 / キャリア発達 / 質的分析
研究概要

今年度は、第1に、縦断調査の対象者320名に対して、質問調査を実施した。データを入力した。分析は次年度に行う。第2に、過去の17年間におよぶ質問紙調査のデータを数量的モデルにより分析する準備を行った。データを統計ソフトに対応したものへと整理した。その上で、今後の分析方法を検討した。その結果、基礎的な分析としての尺度構成やエラー分析、基本的な分析として変数間の相互作用とコーホート分析、発展的な分析として出来事による時間的展望の再編成、卒業時の調査を独立変数、縦断データを従属変数にした分析、面接調査とリンクするための分析という作業課題が明らかになった。さらに、分析のレヴューをアメリカのシアトル縦断研究を主催したK.Warner Schaie教授(ワシントン大学各員教授、ペンシルベニア州立大学Evan Pugh名誉教授)から受けた。その結果、いくつかの調査年を束ねて分析するのがよいとのアドバイスを受けた。第3に、過去の17年間におよぶ質問紙調査の自由記述の部分の集計を進めた。分析は今後に持ち越した。第4に、ナラティブ・アプローチによる分析のための理論的考察を行った。回顧によって人生を意味づけていくというだけでなく、前向きの方向からも人生を意味づけてアイデンティティを構築していくメカニズムについて提案した。第5に、調査を含む研究に関する同意書を調査協力者に依頼した。提出がない場合には催促も行った。なお、連携研究者として徳田治子も加わった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 自己と時間-時間はなぜ流れるのか-2008

    • 著者名/発表者名
      白井利明
    • 雑誌名

      心理学評論 50(1)

      ページ: 64-75

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 青年心理学研究方法論としての変容確認法の発展-発達主体として青年を捉えるアプローヲ2008

    • 著者名/発表者名
      白井利明
    • 雑誌名

      青年心理学研究 20

      ページ: 71-85

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大学から社会への移行における時間的展望の再編成に関する追跡的研究(VI)-大卒8年目2008

    • 著者名/発表者名
      白井利明
    • 雑誌名

      大阪教育大学紀要(第IV部門) 57(2)

      ページ: 101-112

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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