研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、幼児期の感情制御システムの発達過程を明らかにすることである。日米の就学前期の幼児を対象として、感情制御システムにおける3つのレベルに着目し、同一実験参加者への反復測定データの収集・分析により、その生起要因と発達過程を検討し、感情制御能力の養成につながる知見を得ることを目指すものである。感情制御システムの3つのレベルとは、生理的反応レベル(唾液に含まれるコーティゾールの分泌量)、行動レベル(フラストレーション場面の感情表出および抑制と対処行動、対人的相互交渉場面での行動)、媒介要因(子どもの認知能力、子どもの気質、親の養育態度、親の気質、文化)である。感情制御を3つのレベルと比較文化的・縦断的研究から検討し、複雑系システムを明らかにすることを目的とする。
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児童心理学の進歩(書評シンポジウム:高野陽太郎(著)『「集団主義」という錯覚-日本人論の思い違いとその由来』(2008年・新曜社)) 第49巻
ページ: 220-224
Journal of Personality and Social Psychology 第97巻
ページ: 236-255
児童心理 第63巻
ページ: 1056-1061