研究分担者 |
河原 紀子 共立女子大学, 家政学部, 専任講師 (90367087)
長谷川 智子 大正大学, 人間学部, 教授 (40277786)
今田 純雄 広島修道大学, 人文学部, 教授 (90193672)
田中 敬子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10249500)
外山 紀子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (80328038)
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研究概要 |
本年度は大きくまとめると3つの研究を行った。一つ目は25歳から45歳までの母親を対象にしたインターネット調査で、(1)設問「ご家庭の食について,思うところを自由にお書き下さい」の回答内容について分析をおこなうとともに、(2)要求授乳・スケジュール授乳をしている母親と刹那的享楽性の高い母親を決定する要因についての分析をおこなった。現在結果を分析中である。 二つ目は最近の子ども達における離乳・食発達・健康の実態を知るために、全国の保健センターによる3歳児健診の場で離乳調査への協力を依頼し、同意を得た母親から紙媒体・インターネットにより約700名の回答を得た。これは過去の調査資料と対照させて母親の離乳行動がいかに時代の影響を受けるものかを明らかにするものであり、実際に急速に離乳が後継している実態が明らかにされた。また主として固形食以降の子どもの食行動,拒否,それに対する母親の感情、さらに子の健康状態・食習慣・母親の食意識・療育態度等の把握のためのデータ入力と一部解析を行った。 三つ目はその他であり、(1)子どもと養育者の対立と調整の特徴を捉えるために,乳幼児の食事場面の縦断的データの予備分析を、(2)子どもの食に関する意識の時代的推移を明らかにするため,0〜2歳の子どもをもつ母親134名に対する質問紙調査と,母親13名・祖母11名に対するインタビュー調査を、(3)子どもの食の自立プロセスを明らかにするために,子どもが1歳になった時から,3ヶ月ごとに3歳になるまでの食事場面を、(4)幼稚園児200名・中学生300名の咀嚼能力の測定(チュウインガム法・オクルーザ法による)と子の食環境、精神的健康を含めた健康状態を把握できる調査とそのデータ入力を、それぞれ行った。
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