研究分担者 |
鎌倉 やよい 愛知県立看護大学, 看護学部, 教授 (00177560)
坂上 貴之 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90146720)
伊藤 正人 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (70106334)
平岡 恭一 弘前大学, 教育学部, 教授 (40106836)
青山 謙二郎 同志社大学, 文学部, 准教授 (50257789)
|
研究概要 |
教育分野では、衝動性選択課題と時間割引検査との相関という視点から, 教育研究で使用可能な新しい自己制御検査の検討が開始された. また, 大学生において、自己制御検査と勉強行動についての研究を行い、時間割引検査及び自己制御尺度と実際の勉強行動の間に一定の相関関係があることが明らかにされた。さらに, 自己制御尺度を使って特別支援学校における療育効果を評価する研究の準備として、選択行動研究装置が開発され、その妥当性が検討された。加えて、日本全国の大学生を対象とする時間割引のエコロジカル研究の準備として, 新しい簡易版質問紙が開発され, それを用いて求められた時間割引率の妥当性の検討が完了し, 全国調査のための検査用紙炉作成された。 一方、医療分野では、2型糖尿病の患者を対象として、入院中に実施された自己制御検査の結果と、退院後の自己制御行動の間の相関関係を分析する研究が行われた。特に, 退院後の自己制御の指標となるヘモグロビンAlc(HbAlc)の退院後の推移と, 入院中に実施された自己制御傾向の相関が主な分析され, それらの間にある程度の相関があることが示唆された. また、口腔保健行動の自己制御検査を標準化するために, 高齢者に対するフォーカスグループインタビューを行い、標準化に適した口腔保健行動を抽出した. さらに, 抽出した口腔保健行動項目、及び, 複数の自己制御尺度(RRS、Health Locus of Control尺度、新たに作成した健康管理行動項目)を, 高齢者を対象として大規模に実施するための調査用紙の用意を行った。 さらに、数回の研究集会が実施され、教育場面で使用可能な自己制御検査の開発や、生活習慣に由来する疾患の診断・治療に役立つ汎用的な自己制御検査の開発が検討された。
|