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教育・医療の現場で有用とされるいくつかの自己制御検査について、標準化と実用性のための前向きコホート研究、療育や指導の効果を分析する介入研究、及び、地域差・年齢差等を明らかにするエコロジカル研究を、複数の研究プロジェクトを全国に配置することにより組織的に行う。
教育研究では、以下の研究を行う。
(1)大阪及び弘前の小学校において、割引検査等の心理検査を行い、及び、衝動性の評定と自己制御検査との相関を明らかにする。
(2)大阪及び弘前の小学校のクラスで各学年の自己制御傾向を比較する基礎研究を行う。さらに、自己制御を高めるための一斉指導を複数回行い、その前後で各生徒の自己制御傾向を明らかにする。
(3)弘前市内の特別支援小学校で、衝動性を問題とする児童に対し自己制御獲得の介入研究を実施し、訓練効果の評価としての有用性を確認する。
(4)大学生を対象として、自己制御検査と勉強行動と学習態度の関係を分析し、学習行動を予測する自己制御検査を明らかにする。
また、医療分野では、以下の研究を行う。
(4)愛知県内の市のシニアクラブにおいて口腔衛生自己制御尺度を作成する基礎研究を行い、自己制御的に口腔衛生を維持する看護プログラムを開発する。
(5)2型糖尿病患者に各種の自己制御検査を実施し、さらに退院後の治療経過の生化学的指標を使って前向きコホート研究を行う。これにより、糖尿病の経過、再発しやすさ等を予測する自己制御検査を明らかにする。
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