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2008 年度 実績報告書

卓越的技能の育成における「わざ」言語を用いた指導モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20330156
研究機関東北大学

研究代表者

生田 久美子  東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80212744)

研究分担者 北村 勝朗  東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 教授 (50195286)
キーワード卓越的技能 / わざ言語 / スポーツ / 伝統芸能 / 看護 / ひゆ的指導言語 / 指導モデル / わざ習得
研究概要

本研究の目的は, スポーツ・看護・芸能領域の伝承場面における「わざ」習得に効果的に作用する修辞的な言語(「わざ」言語)の分析を通して, わざが習得されるメカニズムを解明し, 同時に, 有効な指導言語モデルを構築することにある。そのため, わざ言語の問題を, (1)わざ言語の関係性, (2)わざ言語の身体性, (3)わざ言語の日常性, (4)わざ言語の行為性, 及び(5)わざ言語の表現性, の5つの要素に基盤を置いた要素ごとにインタビュー調査および行動観察を実施し, わざ言語体験の詳細についてデータ収集を行った。具体的には, 優れた指導実績をおさめている伝統芸能領域の指導者として, 日本舞踊および和太鼓指導者を取り上げ, スポーツ領域ではノーボード指導者を取り上げ, 彼ら彼女らが用いるわざ言語の現場に立ち入った参与観察を行い, ビデオ撮影, インタビュー, 及びフィールドノートによってデータ収集・分析を行つた。同時に各指導者のもつ指導理念や指導観についてもあわせて調査を行い, ひゆ的な指導言語としてのわざ言語が生起する指導の文脈に関する分析も行った。初年度であるため, まだ十分な分析結果は得られていないが, 教え学ぶ場におけるわざ言語を対象とした本研究を通し, (1)ひゆ的な言語がわざの収得に作用するメカニズム解明, 及び(2)スポーツ, 看護, 及び芸能領域の伝承現場で有効に作用するわざ言語モデルの構築が可能となると考えられる。これにより, 実際の指導現場におけるわざ言語の体系化が可能となり, 新たな指導方法の提案がなされることが期待される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 解題『わざ』から『ケア』へ-『知識』とは何かを問い続けて2008

    • 著者名/発表者名
      生田久美子
    • 雑誌名

      コレクション認知科学(6)『わざ』から知る 6

      ページ: 175-199

  • [学会発表] Jリーグ監督を対象としたコーチング熟達化過程の質的分析2009

    • 著者名/発表者名
      北村勝朗, 齊藤茂
    • 学会等名
      日本フットボール学会第6回大会
    • 発表場所
      武蔵大学
    • 年月日
      20090214-20090215
  • [学会発表] 教育を文化的視座から捉えなおすことの意味-「文化」と「思考」に着目して-2008

    • 著者名/発表者名
      生田久美子
    • 学会等名
      教育哲学会第51回大会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      2008-10-25
  • [図書] カルチュラル・ミスエデュケーション : 「文化遺産の伝達」とは何なのか2008

    • 著者名/発表者名
      生田久美子監訳
    • 総ページ数
      282
    • 出版者
      東北大学出版会

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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