1.学校適正規模・適正配置に関するワークショップの実施 本研究課題では、当該年度予算による研究と平行して、昨年度の繰越分予算で、学校規模と学校運営の関係性に関する質的調査、および学校適正配置計画支援システムの開発を行っているが、本年度は、同調査デザインおよび知見の洗練、システムの開発・改良を目的とした連続のワークショップを実施し、学校を取り巻く多面的側面から、調査とシステムの検討を行った。その知見は、質的調査のデザインおよび開発中のシステム仕様にフィードバックされ、両者の質の向上に寄与した。ワークショップには、教育行政担当者、教員、学生、地域住民などが参加した。当初の予定としては、ワークショップの実施は平成22年度のみに予定していたが、調査実施およびシステム開発途上で、ユーザーおよび教育関係者の意見集約が必須との結論に達し、一年前倒し実施した。 以下、ワークショップ名の例(一部)である。 発達障害児への対応と学校適正規模・配置/教員の勤務実態と学校適正規模・配置/教育問題・教員の役割の変化と学校適正規模配置/コミュニティスクールと学校適正規模・配置等 2.学校適正配置計画支援システムのパイロット的適用と洗練 開発途上の学校適正配置計画支援システムを用いて、パイロット的に、政令指定都市A市を対象としデータの算出・分析を開始した。開発中のシステムは、実際の適正配置計画た適用することを最終的に目指したものであるが、本年度は、パイロット的適用結果の分析とシステム開発とをお互いににフィードバックさせ合うことで、より洗練されたシステムとその適用、知見の導出に努めた。
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