研究課題/領域番号 |
20330164
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
堀内 達夫 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40135273)
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研究分担者 |
佐々木 英一 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30125471)
伊藤 一雄 高野山大学, 文学部, 教授 (00319930)
横尾 恒隆 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (30220544)
佐藤 史人 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (80324375)
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キーワード | 中等教育 / 職業教育 / カリキュラム |
研究概要 |
計画の初年度は、中等教育・職業教育カリキュラム開発の動向について、海外では、フランス、イギリスに加えてスウェーデンへ渡航して現地調査を行った。国内では、関西技術教育懇話会を通じて、おもに関西3県の専門高校、総合高校について実情調査を行った。 フランスでは、9月末に3名の共同(代表、分担、協力)研究者が参加して、中等教育・職業教育カリキュラム改革の現状について、パリ郊外にある二つの職業リセ、またパリ市内の普通リセを訪問して、校長等関係者とのインタビューを行い、資料提供を受けた。教育の「質」および水準の向上に向けたカリキュラム基準改訂や3年制職業課程の試行、市民性を育成する総合的学習の開発など、新たな動向を把握することができた。加えて、日仏に共通する基幹産業である自動車部門の職業教育に関する日仏比較研究を行った。 イギリスでは、2月末に2名の連携研究者がロンドン市内にある総合制中等学校、アカデミー中等学校、継続教育カレッジ及びロンドン大学教育学部を訪問し、校長・担当教員等とのインタビューを通じて、職業教育カリキュラムの開発、若者移行支援プログラムの実際について調査した。併せて職業教育改革動向について意見交流を行った。また、当初の計画にはなかったが、渡英に先立ち、スウェーデンの教育省(学校教育局)、ストックホルム大学を訪問して、近年の高校改革動向について、政策担当者及び研究者から新しい知見を得た。 国内では、おもに大阪市、京都市、兵庫県における専門高校、総合高校におけるカリキュラム開発の経緯及び直面する課題について、当該教諭から専門的知識の提供を受けた。中高一貫の総合学科、高い専門性を追求した商業科、長期就業体験を組み入れた工業科など、いずれも新たな動向としての貴重な教育実践であった。これらの調査研究を通じて、2年目以降の研究課題がより明確化した。
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