研究課題/領域番号 |
20330164
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
堀内 達夫 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40135273)
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研究分担者 |
佐々木 英一 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30125471)
伊藤 一雄 高野山大学, 文学部, 教授 (00319930)
横尾 恒隆 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (30220544)
佐藤 史人 和歌山大学, 教育学部, 教授 (80324375)
西 美江 関西女子短期大学, 保育科, 准教授 (20515895)
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キーワード | 中等教育 / 職業教育 / カリキュラム / 国際比較 |
研究概要 |
中等教育・職業教育カリキュラム開発に関する新たな動向について、外国ではスウェーデン、イギリス及びフランスへ渡航して、それぞれ現地調査を行った。国内では、昨年度に引き続いて、関西技術教育懇話会を通じて、京都市、神戸市及び和歌山県における工業高校、普通高校、総合高校について、それらカリキュラム編成に関する実情調査を行った。最後に、3年間の調査研究をまとめて研究成果報告書を作成発行した。 まず、スウェーデンでは、8月下旬に、連携研究者がストックホルム及び地方都市(Linkoping)にあるストックホルム大学、職業高校等を訪問して、スウェーデンにおける高校カリキュラムの改革、とくに職業教育カリキュラムの動向を把握した。後者では、右派連合政権の下で企業実習を中心とする労働市場と直結したカリキュラムが重視されている。つぎに、イギリスでは、9月上旬に、研究協力者がロンドン大学、グラモーガン大学、英国図書館を訪れて、イギリスの教員養成政策、キャリア教育について日英比較の観点から調査した。イギリスでは、職業資格制度が介在する。最後に、フランスでは、3月中旬に、研究代表者、研究分担者及び研究協力者がマルセイユ及びその近郊にある職業リセ、普通・技術リセおよびコレージュ(中学校)を訪問して、現在進行しつつある職業教育及び中等教育カリキュラムの改革、そして中等教育で実験的の行われているフレネ教育(自立的・協同的学習法)の実情を調査した。 国内では、長期就業体験を特色とするカリキュラム(京都版デュアルシステム)の京都市立工業高校、総合学科の草分け的実践を続ける和歌山県立総合高校、近年増加しつつある総合選択制を採用した神戸市立普通科高校について実情を調査した。特色あるカリキュラムづくりとその運用に改善すべき点がある。
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