研究概要 |
平成20年度からの繰り越しにより,予定どおりラトヴィアに集中してEUのシティズンシップ教育についての調査を行った。 具体的には,第一に連携研究者の澤野由紀子氏が現地調査を実施した。 ラトヴィアでは,同国のシティズンシップ教育に関する教科書・教材等の収集し,基礎的な分析を行ったほか,ドゥルヴィエテ教授(ラトビア国会議員)、カングロ教授(ラトヴィア大学)、マリア・ゴルベラ氏(プロヴィダス)らに面会し、ラトビアにおけるシティズンシップ教育の実態について質問するとともに、各種の資料の提供を受けた。 さらに,現地の学校を訪問し,教員と子どもから市民性教育の実施状況について聴取したほか,学校外の市民性教育施設を訪問し,その教育活動の内容について調査した。 第二に,京都で研究会を開催し,バルト現代史を専門とする京都大学の小森宏美氏より,ラトヴィアおよび同国と隣接するエストニアにおける言語状況と,それに関連した教育政策について講話を頂いた。 以上の研究活動の成果の一部については,澤野氏が日本生涯教育学会の生涯学習政策フォーラムにおいて発表している。
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