研究概要 |
本研究は,EUとその加盟国におけるシティズンシップ教育政策並びにその実施状況を,「能動型シティズンシップ(activecitizenship)」に着目して英仏独を含む4力国程度を比較分析し,EUの目指すシティズンシップ教育の内容と効果を考察するものである。同時に,教材・授業分析,制度・政策分析および社会調査の3つのアプローチにより,EUの教育政策の立案・実行過程を多角的かつ統一的に把握することを目的とする。具体的には,EUの教育における「シティズンシップ」の概念を再検討し,加盟各国における実際の教育政策における運用についての比較考察,およびリスボン戦略に伴う2010年に向けた教育指標にあるシティズンシップ教育の進捗状況と,新規加盟国の増加がヨーロッパという教育政策空間に与えるインパクトの解明を試みるものである。
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