研究課題/領域番号 |
20330172
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 均 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50211983)
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研究分担者 |
米澤 彰純 東北大学, 高等教育開発推進センター, 准教授 (70251428)
杉村 美紀 上智大学, 総合人間学部, 准教授 (60365674)
山田 礼子 同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
森下 稔 東京海洋大学, 海洋工学部, 准教授 (60300498)
秦 由美子 広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (30263031)
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キーワード | 留学 / 国際学位 / 外国大学分校 / トウィニング学位 / オフショア・プログラム / 国際通信プログラム / 外部学位 / 高等教育の質保証 |
研究概要 |
初年度は各分担国・地域におけるトランスナショナル・エデュケーションの実施状況、形態、利用規模、財政環境、法整備、留学概念の変容などについて、担当国・地域の教育関連省庁、大学、研究機関専門家、地方教育当局・委員会等、学校管理者、教員、学生・保護者、民間セクター、国際機関担当者などに対して、インタビュー、質問紙、現地学校視察・授業観察などを行い、そのデータを分析・解析した。海外調査としてはアメリカ×2回(山田・鳥井)、中国・台湾(南部)、オーストラリア×2回(杉本和・杉本均)、タイ(森下)、マレーシア×2回(杉村・杉本)、インドネシア(中矢)、カタール・アラブ首長国連邦(杉本)、エジプト(日下部)への調査を行った。 2008年9月に京都大学において研究分担者、連携研究者、研究協力者を集めた打ち合わせ研究会を開催し、トランスナショナル・エデュケーションに関する専門家を招いて講演会を催した。各国において進展するトランスナショナル・エデュケーションの実態とともに、その定義、類似概念との違いなどについて議論し、その事業としてのマーケティング条件やその需要についての検討、国際的なサービス貿易概念からの見解、高等教育の質保証の観点から議論を行った。その結果、国際学位はアジア・中近東諸国の学生がアメリカ、英国、オーストラリアなどの英語圏大学の学位を安価に取得する手段として人気があり、いくつかの中継拠点も形成されていること。これらの学位の質は授与国、連携機関国の法律によって二重に保証されているが、必ず時も本国大学学位と等価値ではないこと。日本においてその展開は有利な環境にないが、部分的な参入可能性はあることなどが確認された。
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