研究課題/領域番号 |
20330175
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
添田 晴雄 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30244627)
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研究分担者 |
田中 圭治郎 佛教大学, 教育学部, 教授 (00081951)
矢野 裕俊 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 教授 (80182393)
川口 仁志 松山大学, 経営学部, 教授 (60249612)
岡本 洋之 兵庫大学, 経済情報学部, 准教授 (50351846)
柴田 政子 筑波大学, 人文社会科学研究科, 講師 (30400609)
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キーワード | 比較教育文化 / 教育史 / モノ・コト / 学校建築 / 教具 / 音声言語 / 教員職務 / 給食 |
研究概要 |
これまで行ってきた、板書等の使用からみた日米授業文化比較、学制期における小学校建築基準の形成、セーラー服の変遷からみた長崎県の外来文化受容、モノとしての地域メディア『トレス・ニュース』(オーストラリア)における学校教育の表象、図表分析を中心にしたオーストリアの教科書の歴史の分析、韓国・米国ハワイ・札幌市における学校給食や食育の現状と課題、歴史博物館・資料館における課外学習の国際比較、学校教職員の職務をめぐる教育文化の比較などを手掛かりに、もう一度、「深層構造」「表層構造」の概念について整理を行い、共通理解を得た。 その上で、50年~数100年の歴史的展開の中におけるモノ・コトに着目して、たとえば質実堅牢主義、学校とファッション、教員の役割、学校教育と食文化などについて、「表層構造」のうち、経年変化とともに急激に変化を遂げる「表層構造」と、時代による変化があまり見られない「表層構造」に着目することにより、それらに通底する「深層構造」としての教育文化の特質を追究した。 研究成果の発信としては、まず、日本比較教育学会のラウンドテーブルで、「教育文化における深層構造・表層構造-「モノ」「コト」に着目して-」と題する発表をおこなった。それと並行して、日本比較教育学会および関連学会において、研究分担者が本共同研究の成果の一部について口頭発表を行った。また、1年間の研究成果を研究談叢(冊子体)として刊行し、インターネットで公開した。
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