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2008 年度 実績報告書

手話・舞踊・演劇の言語性・非言語性と共感の相互関係を利用した異文化理解教育

研究課題

研究課題/領域番号 20330177
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

斉藤 くるみ  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (30225700)

研究分担者 渡部 淳  日本大学, 文理学部, 教授 (80366541)
関 啓子  神戸大学, 医学部, 教授 (90154640)
槻舘 尚武  国際基督教大学, 教育学研究科, 研究員 (80512475)
キーワード教育系心理学 / 言語学 / 演劇 / 手話 / 舞踊
研究概要

手話・演劇・舞踊という身体表現と、言語的・非言語的コミュニケーションの関係を、各研究者の分野を学びあうことで、考察した。代表者斉藤は日本ろう者劇団を招き、ムーブメントシアターを実施し、ろう者と聴者に分けて、リアクションをとった。渡部は演劇のワークショップを開き、代表者・共同研究者が全員参加して、非言語的コミュニケーションを通して培われる共感を生み出すことを体験した、また関を中心に言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの関係を脳科学的に研究する勉強会も行った。
さらに槻舘を中心に共感性尺度の作成をしている。今後手話・ダンス・演劇のクラスの学生に協力を求めて、アンケートを利用して質問項目をしぼりこんでいく予定である。また失語症患者との意思疎通における共感は通じたという喜びや自身のコミュニケーションスキルに対する認識、および他者のスキルに左右される。このような項目は従来の共感性質問紙にはないため、これをヒントに新しい尺度を作る必要がある。これらの予備調査をし、因子分析で質問紙を作成し、クラスの事前事後等の質問紙の得点の変化を確認し、項目を再吟味する。
一方、斉藤・八木・槻舘は生体測定器を使って、共感性を測定する準備に入った。現在までに2名の対話中のHEGの変化を確認した。測定装置としての先行研究が極めて乏しいので、妥当性・信頼性の研究を行いつつ、皮膚電位や視線を併せてとり、フォローする必要がある。今後引き続き非言語コミュニケーションのビデオ撮影と同期させて、HEGの変化と対話者の様子を見る予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ドラマ教育の展望2009

    • 著者名/発表者名
      渡部淳
    • 雑誌名

      児童青少年演劇ジャーナルーげき 7

      ページ: 36-39

  • [雑誌論文] 教師の資質形成とドラマワーク-J . ニーランズ教授のワークショップを事例として2009

    • 著者名/発表者名
      渡部淳
    • 雑誌名

      教育学雑誌 44

      ページ: 61-97

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 共同研究-ドラマ教育をめぐって2009

    • 著者名/発表者名
      渡部淳, 正嘉昭(対談)
    • 雑誌名

      演劇と教育 3月号

      ページ: 4-19

  • [雑誌論文] ダンス・セラピーにおける感情表現の指導2009

    • 著者名/発表者名
      八木ありさ
    • 雑誌名

      体育の科学 59-2

      ページ: 92-96

  • [雑誌論文] 即興表現を中心とした大学生のダンスセラピーがセルフ・モニタリングと自己肯定度に与える影響2009

    • 著者名/発表者名
      八木ありさ
    • 雑誌名

      JAPEW学術研究 25

      ページ: 1-11

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高次脳機能障害リハビリテーションの最前線-言語聴覚士による高次脳機能障害へのアプローチ2008

    • 著者名/発表者名
      関啓子, 他
    • 雑誌名

      高次脳機能研究 28(3)

      ページ: 276-283

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 失文法と反響言語を呈した交叉性失語の1例2008

    • 著者名/発表者名
      阿部晶子, 石合純夫, 関啓子, 他
    • 雑誌名

      神経心理学 24(4)

      ページ: 282-290

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 身体的エージェントの発話をユーザの感覚と結びつける演出がそのインタラクションに及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      槻舘尚武
    • 雑誌名

      日本応用心理学会 107

      ページ: 369-374

  • [学会発表] 教育方法のトポロジー-ドラマワークを活用した文学教材の開発2008

    • 著者名/発表者名
      渡部淳
    • 学会等名
      日本教育方法学会
    • 発表場所
      愛知教育大学
    • 年月日
      2008-10-02
  • [学会発表] 学びのためのウォーミングアップ2008

    • 著者名/発表者名
      渡部淳
    • 学会等名
      沖縄ドラマ教育研究会
    • 年月日
      2008-04-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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