教育課程と関連づけられた部活動は、教科・進路指導をはじめとする学校教育活動に対して、どのような効果をもつのだろうか。 この研究課題を解くために、本研究は以下の3つの目的を設定する。第一に、中学校教育において部活動が果たす意義や役割として、部活動指導が教科・進路指導に与える効果という臨床教育学的な課題について検証する。第二に、教育課程と関連づけられた部活動の管理・技術指導の確立という実践的な課題について検討する。第三に、教育課程と関連づけられたことで部活動指導が限りなく職務化すると予測される教員の勤務面でのサポート体制の確立という政策的課題について検討する。第一の目的である部活動指導の意義や役割を教科・進路指導に与える効果という側面から検証した結果をふまえて、第二、第三の目的として検討された実践的・政策的課題を提示することで、次期学習指導要領の十全な実施に資することが本研究全体の目的である。
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