研究概要 |
本年度は,3次元動的幾何ソフトによる空間図形の探究的な学習用Webサイトの構築に関して,次の2点について成果を得た。 ●空間図形の探究的な学習を可能にするコンテンツの開発 考案された学習指導による空間図形の探究的な学習用コンテンツについて,ユーザーインターフェースについての検討を行った。その結果,関連する3次元動的幾何ソフトの機能の焦点化,及び技術的な可能性から,プレゼンテーションソフトウェアの画面をインターフェースとすることが導かれた。さらに,コンテンツの画面構成,画面展開,必要とされる3次元動的幾何ソフトのファイルやフラッシュ,これらの関連づけ等についてWebコンテンツ開発業者とともに検討した。その結果,Webサイトとして空間図形の探究的な学習を可能にするために技術的な諸問題が明らかになり,解決の可否についても検討した。 ●コンテンツに基づいた学習の実態 空間図形の探究的な学習を可能にするコンテンツを用いて子どもたちがどのように学習するのかについて,空間図形の単元全体に渡って授業中の子どもたちの学習の様子をビデオ録画等し,基礎的な情報を収集した。その結果,授業において,子どもたちは,自分自身の学習活動についてクラスメートや教師から種々のフィードバックを得ていることが明らかになった。そこで,これらのフィードバックについて,コンテンツに実装するか否かの検討とともに,実装するための技術的な諸問題を検討した。
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