研究課題/領域番号 |
20330182
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
松本 金矢 三重大学, 教育学部, 教授 (10239098)
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研究分担者 |
森脇 健夫 三重大学, 教育学部, 教授 (20174469)
根津 知佳子 三重大学, 教育学部, 教授 (40335112)
後藤 太一郎 三重大学, 教育学部, 教授 (90183813)
磯部 由香 三重大学, 教育学部, 准教授 (80218544)
滝口 圭子 三重大学, 教育学部, 准教授 (60368793)
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キーワード | 教材開発 / PBL教育 / model / 教育実践 / 評価法 |
研究概要 |
2010年度は、これまでに推進されてきた教材開発研究の成果を発信するために、定期的に公開研究会を開催した。食教育に関する研究では、従来型の単発的な調理実習を行うカリキュラムを改善し、ローテーションによる2回の調理実習を組み合わせた新しいカリキュラムを提案した。その有効性を検証するために、試験に加え検定や意識調査による評価方法を用いている。 また、領域を超えた教材開発では、幼稚園における飼育動物に関する教材を研究した。飼育動物についての歌を大学生が園児と関わりながつくるという実践である。飼育動物の生物学的な視点と歌づにりに関する音楽科の専門性、また園児の表現に関する幼児教育の領域とめコラボレーションである。教育者の体験・経験を越えた多角的な視点が、園児の体験の機会を豊かにし、文化や教養を培う基礎に関わることが明うかとなった。音楽と技術との協働による教材開発では、打楽器"カホン"に焦点を当て、ものづくりと演奏を組み合わせた芸術活動を研究した。材料特性と音響特性の関係を、機械工学的アプローチから解明し、楽器の特性を評価することで、その特徴を活かした演奏活動を展開することが可能となった。 学年や校種を越えた教材の開発に関しては、異学年グループによる物語の創造教材を提案した。提案した教材を学年や校種、地域の異なる学習者に対して実践した結果、教材としての要件や評価方法についても明らかにるこができた。 教材評価法に関する研究では、PBL教育の学習動機付けや学習スキルに対する有効性を、講義型授業との比較研究により明かにした。 研究で得られた成果は、日本教育大学協会研究集会、教育GPフォーラム等を通して発信し、関係研究者との交流の中で評価を受けた。
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