研究概要 |
1,パニック対応学習支援システムPRMの有効性の検討 パニック行動の軽減を目指し、PRM(Panic Reflection Model)を試作し、1名のアスペルガー症候群のある児童に臨床適用した。その結果、およそ3ヶ月間のセッションにおいてパニック行動の回数が減っていた。その後の追跡調査でも、パニック行動は増えておらず、PRMのパニック行動に対する有効性が示唆されている。 2,PRMの汎用Verリリース 試作版は、Adobe社のFlash CS4で開発したが、多くの対象となるアスペルガー症候群や発達障害のあるお子さんに適用していくためには、Flash CS4ではかなりの専門知識が必要とされることや将来はモバイル利用も視野に入れる必要性があることから、他のプラットホームでの汎用版PRMの開発が必要となり今年度中にはリリースできることとなった。 3,コミュニケーション学習支援システムCRMリリースに向けて PRMと並行して、本来の科研テーマであるコミュニケーション学習支援システムの開発にも着手した。具体的にはCRM(Communication Reflection Model)の開発であり、コンテンツについて構想を重ねており学会シンポジウムにて進捗状況や研究成果を報告する予定である。
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