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2008 年度 実績報告書

超高解像度電波観測に基づく宇宙暗黒物質構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20340039
研究機関東北大学

研究代表者

千葉 柾司  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50217246)

研究分担者 井上 開輝  近畿大学, 理工学部, 准教授 (70388495)
峰崎 岳夫  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (60292835)
キーワード暗黒物質 / 電波観測 / 重力レンズ
研究概要

本研究課題は、近未来に展開される、ALMA、VSOP-2、SKAといったプロジェクトによって超高解像電波望遠鏡観測ぶ可能となる状況を視野に入れ、現代天文学における重要課題である、宇宙における冷たい暗黒物質の空間構造を解明することを目標としている。この目標を達成するために、冷たい暗黒物質のハローが銀河・銀河団やその周囲においてどのような状態で存在しているか、つまり質量関数、空間分布、速度分布がどうなっているかを導出することを試み、このようなハローの動力学的状態と銀河形態の形成過程とがどのように関係しているのかを、理論と観測の両面から具体的に解明するプログラム作成の開始を行なった。また、理論と観測それぞれに秀でた共同研究者と互いに有機的に相互作用することにより、暗黒物質に関する研究のまとめと今後の課題について議論を行なった。さらに、重力レンズの手法を用いた暗黒物質の導出方法の開発と具体的な理論的解析の実践、さらに実際の観測データの解析方法の構築といった課題を進めた。特に、当該年度においては、南半球にあるジェミニ望遠鏡の中間赤外線観測機器を用いた観測の機会にも恵まれ、当地の研究者と密な議論を行なうと共に、暗黒物質の存在形態を導くために必要となる重力レンズ像フラックス比の測定を行なうことができた。これらの研究の初期成果を論文としてまとめて発表することもでき、また、その他の研究展開についても論文準備の途中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Subaru Mid-infrared Imaging of the Quadruple Lenses. II. Unveiling Lens Structure of MG0414+0534 and Q2237+0302009

    • 著者名/発表者名
      峰崎岳夫、千葉柾司, 他
    • 雑誌名

      アストロフイジカルジャーナル (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Origin of Structural and Kinematic Properties of the Small Magellanic Cloud2009

    • 著者名/発表者名
      戸次賢治、千葉柾司
    • 雑誌名

      オーストラリア天文学会誌 26

      ページ: 48-68

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Extended Star Formation History of the Andromeda Spheroid at 35 kpc on the Minor Axis2008

    • 著者名/発表者名
      トーマスブラウン, 他16名(千葉柾司3番目)
    • 雑誌名

      アストロフィジカルジャーナルレター 685

      ページ: 121-124

    • 査読あり
  • [学会発表] 銀河系外部ハローに属する金属欠乏星の軌道運動と化学組成2008

    • 著者名/発表者名
      石垣美歩、千葉柾司、青木和光
    • 学会等名
      日本天文学会秋季年会
    • 発表場所
      岡山理科大学
    • 年月日
      2008-09-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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