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2010 年度 実績報告書

超高解像度電波観測に基づく宇宙暗黒物質構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20340039
研究機関東北大学

研究代表者

千葉 柾司  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50217246)

研究分担者 井上 開輝  近畿大学, 理工学部, 准教授 (70388495)
峰崎 岳夫  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (60292835)
キーワード暗黒物質 / 電波観測 / 重力レンズ
研究概要

本研究課題は、2010年代に展開されるALMA、VSOP-2、SKAといったプロジェクトで可能になる超高解像電波望遠鏡観測を視野に入れ、天文学、特に銀河天文学や観測的宇宙論の分野において最大の課題である、宇宙における冷たい暗黒物質の空間構造を解明することを目標としている。この研究目標を達成するために、冷たい暗黒物質のハローが銀河・銀河団やその周囲においてどのような物理状態にあるか、すなわち質量関数、空間分布、速度分布がどのようになっているかを導出し、ハローの動力学的状態と銀河形態の形成過程とがどのように関係しているのかを、理論と観測の両面から具体的に解明する理論解析プログラムの作成を行なった。また、理論と観測それぞれに秀でた共同研究者らと互いに有機的に相互作用することにより、暗黒物質に関する研究のまとめと今後の課題についての詳細な議論を行なった。さらに、重力レンズの手法を用いた暗黒物質の導出方法の開発と具体的な理論的解析の実践、さらに実際の観測データの解析方法の構築といった課題を進めてきた。特に当該年度においては、ALMAによる重力レンズデータのシミュレーションを行い、どのような解析をすれば暗黒物質の部分構造を検出できるかの一定の知見が得られた。さらに、将来建設予定の30メートル望遠鏡とそれに取り付ける予定の中間赤外線の検出装置によって、暗黒物質に関してどのような結果が得られるか、そのためには検出装置はどのような性能を備えるべきか、といった将来計画に対する具体的な提案を行うことができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Structure and Population of the NGC 55 Stellar Halo from A Subaru/Suprime-Cam Survey2011

    • 著者名/発表者名
      M.Tanaka, et al
    • 雑誌名

      アストロフィジカルジャーナル

      巻: 738 ページ: 150-158

    • 査読あり
  • [学会発表] 矯小銀河の動力学解析に基づくダークハローの非球対称性2011

    • 著者名/発表者名
      林航平、千葉柾司
    • 学会等名
      日本天文学会秋季年会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2011-09-20

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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