研究概要 |
[INTPIX2の評価実験]INTPIX2はヒット情報出力機能を持たないSOI素子である.外部デジタル回路で順次ピクセル座標を指定して読み出す.その後のデータ処理を行って最終的にX線を検出する.平成20年度はこの素子の可視光実験を行い,2次元画像の取得に成功した. [XRPIX1の設計と計算機上での動作確認]非X線バックグラウンドのほとんどは,軌道上の高エネルギー粒子が衛星本体や検出器筐体で起こす2次的な放射線である.そこで検出器筐体自身を放射線検出器(アンチカウンタ)とする(図4).中に搭載したSOI検出器とアンチカウンタで同時に信号が検出された場合は,検出器筐体で起こす2次的な放射線(非X線バックグラウンド)だと判定する.SOI検出器のみで信号が検出された場合は天体からのX線だと判定する.これを実現するにはSOI素子がヒットタイミングとヒットピクセルパターン信号出力機能を持つ必要がある.「XRPIX1」はその機能を持つ素子「XRPIX」の試作1号である.平成20年度はINTPIX2を基にXRPIX1の設計を行い,計算機上での動作確認を行った.
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