研究概要 |
本研究の目的は,近年の研究の進展によって得られた認識「ゲージ重力対応」のより深い理解とその応用という共通の問題意識のもとで,弦理論の定式化に関して残されている重要課題につき,これまでの成果に基づきさらに研究を進めて新たな知見を深めその帰結を追求するとともに,従来の枠組みを超える非摂動的な超弦理論の定式化の方法および背後にある原理を探ることにある.具体的には,(1)ゲージ重力対応に基づくDブレーンの場の理論の構築,(2)AdS/CFT対応に基づく曲がった時空における超弦の共変的量子論の構築,(3)弦場の理論に基づく弦理論の対称性の解明,弦場理論の解析的取り扱いと非摂動的真空の研究を主なテーマとして,研究代表者,分担者全員の緊密な協力・連携のもとで研究を進める。
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