研究課題
今年度は、ガンマ線検出器(LaBr3シンチレーター)を製作し、以下に挙げる2つのテスト実験を行い、オルソポジトロニウムの遷移を確認した。平成21年度は、高周波のパワーを上げて共鳴曲線を測定する計画である。(1)Zeeman効果を用いた3GHzの高周波を用いた実験:銅でRF空洞を製作し、期待通りのQ値や結合、冷却能力が得られていることを確認した。これにテストで50Wの高周波を印加し、1%の遷移確率でZeeman遷移がおこっていることを確認した。アンプのパワーを50Wに絞って、RFの制御が0.1%程度で出来る様なシステムを作った。現在アンプ出力を500W(計画値)にあげ、制御系が動作することを確認している。同時に現在一様性の精度70ppmをより一様にするための補償磁石の設計をおこなっている。(2)203GHzミリ波を用いた直接遷移実験:メッシュ鏡面を用いた光学空洞のテストをおこない、期待通りfineness500が得られた。入力効率が予定より低い為、メッシュ鏡面の設計を変えて現在テスト行っている。鏡面を制御するピエゾシステムは計画通り作動している。またミリ波発生源のジャイロトロンは固定周波数で100Wの出力発生が可能になった。今年度、固定周波数(on peak)で世界で初めてのミリ波の直接遷移の観測を行う計画である。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (13件)
パリティ 24
ページ: 4-11
IEEE Trans.Plasma Sci 37-1
ページ: 36-43
J.Plasma Fusion Res 84
ページ: 902-905
高エネルギーニュース 27
ページ: 100-108
AIP conference Proceedings 1037
ページ: 43-55
Terahertz science and Technologies 1-1
ページ: 100-106
Thin Solid Films 517
ページ: 1503-1506
