• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

リュードベリ原子を用いたダークマターアクシオンの探索

研究課題

研究課題/領域番号 20340054
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

今井 憲一  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究員 (70025493)

研究分担者 松原 明  京都大学, 低温科学研究センター, 准教授 (00229519)
キーワードダークマター / アクシオン / リュードベリ原子 / マイクロ波
研究概要

この研究の目的はダークマターの候補であるアクシオンをRydberg原子を用いて探索することである。そのため超電導磁石、極低温クライオスタット、レーザー装置、などからなる測定装置を京都大学低温科学センターにおいて組み立てて設置した。探索方法はアクシオンが磁場中で転換するマイクロ波をRydberg原子に吸収させ、吸収した原子のみ選択的に電離して検出するというユニークな方法である。以前の研究で、この選択的電離の際に浮遊電場がbackgroundの大きな原因になることがわかっていた。そこでこの研究では、この浮遊電場の影響が少ないと予想されるカリウム原子のRydberg原子(主量子数100近く)を作り、そのStark効果について調べた。またそのRydberg原子生成の安定化のために、あらたに最近可能となった青色のダイオードレーザーを導入した。また希釈冷凍機での冷却テストを行い,その性能を確認した。
この方法にとってさらに重要なことは検出効率をあげることである。アクシオンを吸収したRydberg原子の選択的電離はStark shiftをうまく利用してパルス電場を用いて行う。そのため原子ビームを冷却し速度をそろえてパルス化することで、飛躍的に検出効率をあげることができることがわかった。この方法のための装置の設計し計算をした結果、アクシオンがダークマターだとした時のアクシオンに十分な感度を持つ実験方法を明らかにすることができた。この方法はダークマターアクシオンに検知する唯一の方法である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Improving the Detection Sensitivity of Dark-Matter Axion Search with a Rydberg-Atom Single-Photon Detector2010

    • 著者名/発表者名
      M.Saeed, K.Imai, A.Matsubara, et al.
    • 雑誌名

      Proc.Of Int.workshop on Fundamental Physics using Atoms

      巻: 1 ページ: 69-73

  • [学会発表] A bunched atomic-beam scheme with laser compression to improve the detection sensitivity in a Rydberg-atom dark-matter axion detector2011

    • 著者名/発表者名
      M.Saeed, K.Imai, A.Matsubara, et al.
    • 学会等名
      Low Temperature and Materials Sciences Symposium
    • 発表場所
      Kyoto, Japan
    • 年月日
      2011-03-14

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi