研究課題
キャパシタンス型カロリメータに関しては、極低温下での誘電率の温度依存性と、それを読み出すためのGHz帯回路が必要である。今年度は、3Heを用いたクライオスタットに極低温用同軸ケーブルを導入し、GHz帯での測定環境を整えた。そして、STO(チタン酸ストロンチウム)結晶に、Au/Cuによる櫛形電極を自作し、誘電率の温度依存性について2Kまでの測定を行い、理論モデルと一致することまでは確認した。測定手法がほぼ確立できたものと考えている。来年度以降、より温度依存性があると期待される結晶を用いてカロリメータ化を進める予定である。また、20um程度の幅のコプレーナ導波路を用いた、GHz帯でのLC共振回路を設計した。当初からアレイ化を考慮した設計を進めている。製作に関しても、保有するAlスパッタ装置その他を用いて膜付けとパターニングを行えるために、試作を開始している。一方で、観測的研究としては、銀河内の高温ガスについて、酸素輝線を用いた温度と密度の制限をつけ、論文にまとめている。
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Publications of Astronomical Society of Japan 63(In press)
Publications of Astronomical Society of Japan 61
ページ: 805-823
Superconductor Science & Technology 22(11)
ページ: 11408