本研究では、複雑な内部構造を持つソフトマターのメソスケールでの局所的相互作用や力学的性質を3次元かつメソスケールの分解能で測定可能な手法の開発を行った。そのために、三次元位置走査が可能な2ビーム光ピンセット、および三次元的に複数の位置での光トラップが可能なマルチビーム光ピンセットを新たに開発した。さらにこれらを用いて、(1)液晶中で粒子間に働く長距離相互作用の測定、(2)単一ベシクルの力学応答測定、(3)二分子膜ラメラ系のメソスケールでの線形・非線形粘性測定、(4)流体力学的に結合した粒子の集団運動の観察などに成功した。
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