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2009 年度 実績報告書

海洋性島弧火山と大陸地殻生成 -伊豆・小笠原弧マントルイメージングによる解明-

研究課題

研究課題/領域番号 20340122
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

小平 秀一  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, チームリーダー (80250421)

キーワード島弧火山 / 大陸地殻 / マントルイメージング
研究概要

平成18年度に伊豆弧で実施した海底地震観測のデータを用いてマントル地震波速度構造イメージングの取りまとめを行い、論文を投稿した。主な結論としては、1)マントル・ウェッジ内の低速度帯のセグメント化を確認したが、その分布は中部地殻の厚さの変化(即ち、火山分布)には直接的には対応しておらず、むしろ地殻構造全体の長波長の構造変化に対応し、いくつかの火山を一つにグループとして取り込むように分布していることが分かった、2)前弧域にもいつくかの低速度帯が確認された、これは前弧域に存在する古島弧の地殻の分布に対応しているように見える。また、散乱構造(短波長の速度構造の揺らぎ)に関する結果も論文として取りまとめ、投稿準備中である。
これらの結果をもとに、南部伊豆小笠原弧での地震観測網の検討を行い、9月にJAMSTEC海洋調査船「かいよう」を用いて海底地震計40台の設置航海を実施した。その後、3か月の観測を行い、12月末「かいよう」により40台の地震計全数の回収を完了した。平成21年度はそれらのデータの整理を行い、自動処理による地震活動全体像の把握を行った。その結果、南部伊豆小笠原弧でも上記平成18年度観測以上の地震活動があることが確認され、今後、地震の読み取りを進め、北部伊豆小笠原弧と同様な地震波速度構造のイメージが可能であると考える。データ取得は本科研費研究の成否に関わる重要な部分であったが、十分当初目標を達成できた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Active Source Seismic Studies in Subduction Zones around Japan-Recent Results from Seismic Surveys in Subduction Seismogenic Zones and Intra-Oceanic Arcs2009

    • 著者名/発表者名
      Kodaira, S.
    • 雑誌名

      Zisin 61

      ページ: 155-163

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Silicic magmas in the Izu-Bonin oceanic arc and implications for crustal evolution2009

    • 著者名/発表者名
      Tamura, Y.
    • 雑誌名

      Journal of Petrology 50

      ページ: 685-723

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Structural variations of arc crusts and rifted margins in the southern Izu-Ogasawara arc-back arc system2009

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, N.
    • 雑誌名

      Geochemistry Geophysics Geosystems 10

    • 査読あり
  • [学会発表] Forearc oceanic crust in the Izu-Bonin arc-new insights from active-source seismic survey-2009

    • 著者名/発表者名
      Kodaira, S.
    • 学会等名
      2009 AGU Fall meeting
    • 発表場所
      San Francisco
    • 年月日
      2009-12-16
  • [学会発表] Crustal rifting and magmatic underplating in the Izu-Ogasawara(Bonin)intra-oceanic arc detected by active source seismic studies2009

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, N.
    • 学会等名
      2009 AGU Fall meeting
    • 発表場所
      San Francisco
    • 年月日
      2009-12-16
  • [学会発表] The Missing Oligocene Izu-Bonin Arc Crust : Consumed or Rejuvenated During Collision?2009

    • 著者名/発表者名
      Tamura, Y.
    • 学会等名
      2009 AGU Fall meeting
    • 発表場所
      San Francisco
    • 年月日
      2009-12-16
  • [学会発表] Seismic velocity structure variation along northern Izu-Bonin arc2009

    • 著者名/発表者名
      Obana, K.
    • 学会等名
      2009 AGU Fall meeting
    • 発表場所
      San Francisco
    • 年月日
      2009-12-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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