研究概要 |
ロケット実験により熱圏電離圏内に人工的に中性大気雲を発生させ可視化することによって, その運動をモニターし,大気・プラズマ結合過程を解明する.ロケット実験に不可欠な地上観測機器を整備し,光学テスト観測を行い,機器の調整を行った. ロケット実験を確実に成功させるために,宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部・准教授阿部琢美,羽生宏人,2007年9月のロケット実験で地上観測を行った実績のある高知工科大学・工学部・准教授山本真行と綿密な打ち合わせを行った.2008年度に具体的に実施した項目を以下に示す. ■地上観測地点に配置するカメラ2台の調整と光学試験 ■キャニスターの詳細設計・打ち合わせ ■ガス雲の拡散と運動のシミュレーション ■2009年1月にノルウェーのアンドーヤで実施したロケット実験に5名が参加し,地上から人工の中性大気雲観測を行った.その結果,世界で初めてオーロラ粒子振り込みによる大気加熱と大気の上昇流を観測した.この結果は,2009年の国内外の会議で報告する.
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