研究課題
基盤研究(B)
本研究では、木星極域電離圏ダイナミクスの解明を目的として、木星赤外オーロラ発光の分布とドップラーシフトを測定する高分散分光器の開発を行った。まず観測対象である木星H3+ 赤外オーロラの明るさや時空間変動の特徴などを詳細に検討し、発光強度とドップラー速度を観測可能とする装置設計を行った。これにより、エシェル分光素子により波長分解能を数10000とする光学設計を実施した。次に、装置製作において、構成要素のうち特に重要な、エシェル分光素子保持機構、スリットビューアならびにスリットユニットを設計、製作した。しかし、最終年度(3年次)に、予算配分を詳細かつ具体的に検討した結果、本研究経費を大きく逸脱することが明らかとなり、抜本的な設計見直しを行った。ただし、変更後の設計でも、木星オーロラの観測は十分な精度で検出可能であることから、科学目的に達成は可能である。これらの設計見直しを実施することに時間を費やしたため、研究期間内には装置の完成に至らなかった。しかしながら、現実的に製造可能な設計に集約することができたため、今後2年内に機器製造完了が達成できる見通しとなっている。
すべて 2010 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (17件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Res. Lett.
巻: 37 ページ: L08104
doi:10.1029/2009GL042117
J. Geophys. Res.
巻: 115(10) ページ: A10209
doi:10.1029/2010JA015537
巻: 115(12) ページ: A12309
doi:10.1029/2010JA015520
巻: 115(10) ページ: A10312
doi:10.1029/2009JA015127
巻: 115(8) ページ: A08320
doi:10.1029/2009JA015009
第10回惑星研究集会集録
ページ: 63-67
第10回惑星圏研究集会集録
ページ: 163-166
巻: 36 ページ: 20
巻: 114 ページ: A9, A09305
巻: 114 ページ: A7, A07311
Geophys. Res. Lett.
巻: 36 ページ: 5, L05105
Ann. Geophys.
巻: 26 ページ: 2485-2502
Earth, Planets and Space
巻: 60 ページ: 827-835
http://pparc.gp.tohoku.ac.jp/~tsakanoi