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2008 年度 実績報告書

計装化圧子圧入法による岩石の力学的不均質性のマッピング

研究課題

研究課題/領域番号 20340137
研究機関静岡大学

研究代表者

増田 俊明  静岡大学, 理学部, 教授 (30126164)

キーワード超微小硬度計 / ラマン分光学 / 石英 / アクティブ微少振動制御システム / 圧痕 / バーコビッチ圧子 / ヘルツ圧子 / 力学的不均質性
研究概要

本研究の目的は、これまで全く注目されてこなかった「岩石の力学的不均質性」について、超微少硬度計を駆使して定量化することである。本年度は外部振動による測定誤差を抑えるためにアクティブ微少振動制御システムを導入し、その性能を確認した。
従来の実験では、圧子の侵入深さの測定値が数10ナノメートルの振幅で不規則に揺れる現象がしばしば起こった。この原因は超微少硬度計を設置している床が外部からの振動が原因で揺れていることにあると考えられる。そこでアクティブ微少振動制御システムを導入し、超微少硬度計の振動を出来る限り軽減することにした。アクティブ微少振動制御システムを導入してからは、今のところ大きく測定値が振動するようなことは起こっていない。
本年度は特に石英の点接触変形部をラマン分光学的に観察し、その残留応力の計測を試みた。これまでの研究で三角錐圧子によって形成した圧痕周辺で点接触変形後に局所的にではあるが2ギガパスカルを超えるほどの残留圧力が検出されていた。本研究では、点接触変形中にラマン分光学的計測を行えるように工夫を凝らして、新たに球状圧子による点接触変形中の石英の圧力について予察的に検討した。そして、それほど大きな圧力は生じていないことがわかった。まだどの程度の大きさなのか詳細にはわかっていないが、おそらく1ギガパスカルは超えない程度であろう。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Magnitude of S1, S2 and S3 at mid crustal levels in an orogenic belt : Microboudin method applied to an impure metachert from Turkey2008

    • 著者名/発表者名
      T. Masuda, S. Nakayama, N. Kimura, A. Okamoto
    • 雑誌名

      Tectonophysics 460

      ページ: 230-236

    • 査読あり
  • [学会発表] 差応力値の比較 : マイクロブーディン法-方解石双晶法-再結晶粒径法2008

    • 著者名/発表者名
      増田俊明, 三宅智也, 木村希生, 岡本敦
    • 学会等名
      日本地質学会
    • 発表場所
      秋田大学
    • 年月日
      2008-09-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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