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2009 年度 実績報告書

計装化圧子圧入法による岩石の力学的不均質性のマッピング

研究課題

研究課題/領域番号 20340137
研究機関静岡大学

研究代表者

増田 俊明  静岡大学, 理学部, 教授 (30126164)

キーワード超微小硬度計 / 石英 / アクティブ微少振動制御システム / 圧痕 / 三角錐圧子 / ヘルツ圧子 / ビッカース圧子 / ヌープ圧子
研究概要

本研究の目的は、これまで全く注目されてこなかった「岩石の力学的不均質性」について、超微小硬度計を駆使して定量化することである。なお、昨年度に購入し設置したアクラィブ微小振動制御システムは問題なく作動している。
本年度は、複数のダイヤモンド圧子を使用し、点接触変形実験を行った。使用した圧子は(1)三角錐45度圧子、(2)三角錐60度圧子、(3)三角錐68度圧子、(4)三角錐80度圧子、(5)ビッカース(四角錐)圧子、(6)ヌープ(平行四辺形錐)圧子の6種類である。試料はすべて石英単結晶であり、圧痕はc軸に垂直な面に作った。また、荷重は10~100ミリニュートンである。データは100回(一部60回程度)の実験の平均値である。その結果、三角錐80度圧子以外の圧子の場合に系統的な結果が得られた。すなわち、圧痕深さの対数を横軸に、その圧痕を作るのに要したエネルギー(ループエネルギー)を縦軸に取ったグラフ上に各圧子・各荷重のデータをプロットしたところ、各圧子ごとに直線上に並んでいること、別の圧子では別の直線上に並んでいること、直線の傾きはどれもほぼ同様で、2.5~2.7であることがわかった。三角錐80度圧子のデータは非常に不安定で、系統的にはならなかった。
石英試料で、c軸に垂直ではない面(まだEBSD方位計測を行っていないので、現段階ではその指数は不明)を三角錐68度圧子を用いて予察的に実験を行ったところ、c軸に垂直な面とほとんど同様のデータが得られた。まだ予察の段階なので結論的に言うことは避けたいが、このことは、圧痕データでは方位依存性が無い、ということを意味している可能性がある。この点を明らかにするためにさらに検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Determination of amphibole fracture strength for quantitative palaeostress analysis using microboudinage structures2010

    • 著者名/発表者名
      Kimura, N., Nakayama, S., Tsukimura, K., Miwa, S., Okamoto, A., Masuda, T.
    • 雑誌名

      Journal of Structural Geology 32

      ページ: 136-150

    • 査読あり
  • [学会発表] 圧痕形成に於ける平行四辺形の法則の提唱2009

    • 著者名/発表者名
      増田俊明・櫻井涼子・三宅智也・山之内未来・大森康智・針金由美子・岡本敦
    • 学会等名
      日本地質学会
    • 発表場所
      岡山理科大学
    • 年月日
      2009-09-06

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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